「クレンジングを選ぶ基準って何ですか?」
「価格ですか?」それとも「ドラッグストアなどで市販されていて手軽に買えるからですか?」
「どうせ洗い流すだけだし安いものでいいよね!」と思っていませんか?
それなら注意が必要です!
クレンジングはスキンケアの中で最もお肌に負担をかけます。
だからこそ、成分にしっかり気を配り、ちゃんとしたものを選ばなければならないのです。
もし肌に合わないクレンジングを使い続けると……。
お肌の老化を早め、将来シミやシワに悩むことになりますよ。
最近、プチプラクレンジングというものが人気です。
しかし、将来お肌のことを考えるとこのプチプラクレンジングは本当に良いものなのでしょうか?
この記事では、コスメコンシェルジュ(美容専門家)がドラッグストアなどで市販のプチプラクレンジングについて正しい知識をもとに説明しています。
この記事を読むことで、「プチプラで良いクレンジングを選ぶ」ことができるようになります。
この記事で紹介しているクレンジングトップ3!
マナラホットクレンジングゲル
・価格:2,990円
・編集部評価:5.0 ★★★★★
ハレナホットクレンジングジェル
・価格:2,991円
・編集部評価:4.0 ★★★★☆
DUO ザ・クレンジングバーム
・価格:1,800円
・編集部評価:4.0 ★★★★☆
市販クレンジングプチプラとは?
ドラッグストアなどで市販されており、基本的に1,000円以下で買える安いクレンジングとして認識されているのが、いわゆる「プチプラ」のクレンジングです。
化粧品の値段は、ブランドや広告宣伝費と思われがちですが、一番の違いは、研究や製法、成分などにかかるコストです。
デパコスと呼ばれる高級化粧品は確かに高いですが、独自に研究開発した成分や、なかなか手に入らない希少成分が使われているのですね。
つまり、「1,000円前後ののプチプラ」と「高級化粧品であるデパコス」が同じ成分が使われているはずがありません
とはいえ、プチプラが全て悪いと言っているのではないです。
市販・プチプラクレンジングのメリット
・値段が安い
・ドラッグストアやコンビニで手に入る
・気軽に試せる
・気兼ねなくたっぷり使える
デパコスの半分以下の値段で買えてしまうプチプラコスメは、お財布にやさしくて本当に魅力的です。
もし肌に合わなくても、後悔しない程度の金額だから気軽に試してみることもできますね。
また、量を気にせずたっぷり使えるのも市販&プチプラのメリット。
化粧品は、適量をきちんと使わなければ効果が薄くなり、高級化粧品だとついついケチってしまいますが、プチプラコスメなら、気にせず使えます。
市販・プチプラクレンジングのデメリット
・パッケージがかわいくない
・愛着がわかず、結局コスパが悪い
・容器が壊れやすい
・効果のある成分がほとんど使われていない
・肌荒れを起こす場合がある
プチプラのデメリットといえば、何と言っても見た目でしょう。
パッケージを見てときめくということはまずありません。
また、安いために愛着がわかずに次々に試し買いをして、気が付いたら結局コスパが悪かったということにも陥ってしまいます。
そして、よくあるのが刺激が強く肌に合わなかったというもの。肌荒れを起こすのは避けたいところです。
「値段が安い=成分の質がよくない可能性がある」ため、プチプラコスメを使う際には、よくよく成分表を見てから選ぶ必要があります。
市販のクレンジングプチプラの正しい選び方3ポイント
低刺激で敏感肌でも肌に馴染む
冒頭にも書いた通り、クレンジングはお肌に最も負担のかかる行為です。
ただでさえ負担のかかるクレンジングですから、成分に刺激の強いものが配合されていたら、お肌のバリア機能まで破壊してしまう可能性があります。
特に、以下の合成界面活性剤、防腐剤、合成着色料には注意しましょう。
【避けるべき刺激の強い成分】
・ラウレス○○
・ラウリル○○
・オレイル硫酸TEA
・ジメコンポリオールメチル
・アルキル○○
・パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
・安息香酸Na
・トリクロロ○○
・デヒドロ酢酸Na
・サリチル酸
・ヒノキチオール
・イソプロピルメチルフェノール(シメン-5-オール)
・赤色○号、青色○号
また、無添加化粧品、低刺激処方、オーガニックと謳っている商品でも、これらの刺激の強い成分が配合されていることがあります。
クレンジングを選ぶ時は、よく成分表を見てください。
しっかりとメイクや汚れを落とせる
クレンジングはメイク汚れや1日分の皮脂などを落とすものです。
ある程度の洗浄力は必要ですが、あまりにも強すぎる洗浄力では、お肌に必要な常在菌まで死滅させてしまい、かえってお肌のトラブルを招いてしまいます。
クレンジングのトラブルに多いのは、洗いすぎなのです。
つまり、洗浄力の高いもので毎日ゴシゴシ洗っていると、必要以上に常在菌や皮脂を奪ってしまうことになるのですね。
タイプごとに基本洗浄力が異なりますが、しっかりメイクと皮脂などを落とすことができ、肌の潤いは残すことのできるクレンジングを選ぶことが大切です。
自分の肌に合うタイプ
クレンジングの洗浄力をどのタイプにするか判断するのに必要なのが、自分の肌タイプを知ることです。
▼専門家が診断!肌質を診断するシート▼
質問 | ◻︎ | 合計 | ||
A | 1 | 毎日メイクをするが、化粧直しはしない。 |
/5 |
|
2 | 肌のキメが粗く、毛穴が目立つ。 | |||
3 | 顔が脂っぽく、テカりが気になる。 | |||
4 | 朝晩の洗顔をしても、小鼻の周りが黒ずんでいる。 | |||
5 | 就寝時間が遅く、夜更かしが多い。 | |||
B | 1 | 皮膚が薄く、肌のキメが細かい。 |
/5 |
|
2 | 洗顔後に何も付けないと、ツッパリ感がある。 | |||
3 | エアコンの効いた部屋の中にいることが多い。 | |||
4 | サッパリする洗顔料や基礎化粧品が好き。 | |||
5 | 温度差があると、顔がほてったり、赤らんだりする。 | |||
C | 1 | 季節によって、肌がかさかさしたりする。 |
/5 |
|
2 | Tゾーンが脂っぽく、頬が乾燥しやすい。 | |||
3 | 化粧が崩れやすい。 | |||
4 | 午後になると、肌が乾燥したりつっぱる感じがする。 | |||
5 | 朝起きると、肌がベタベタしている。 | |||
D | 1 | アルコールの強い化粧水を付けると肌がヒリヒリする。 |
/5 |
|
2 | 日航によるアレルギーを発症したことがある。 | |||
3 | 副腎皮質ホルモンの外用薬を長く使ったことがある。 | |||
4 | 基礎化粧品で、肌がかぶれたことがある。 | |||
5 | オーガニック化粧品を買うのが好き。 |
Aが2つ以上・・・脂性肌
皮脂の分泌が盛んで、テカりや化粧崩れを起こしやすいのが脂性肌。
「皮脂をしっかりオフしたいけれど、洗浄力が強いものばかり」と悩んでいませんか?
そんなあなたには、「オイル」(石油由来の成分が入っていないもの)、「リキッド」、「ジェル」、「バーム」タイプがおすすめです。
逆に、避けた方が良いのが、「クリーム」、「ミルク」タイプです。
Bが2つ以上・・・乾燥肌
肌の水分不足は、加齢や紫外線なども関係しますが、生活環境や生活習慣も大きく関係してきます。
しっかりと「保湿成分が入っているものを選ぶこと」、「肌への摩擦や刺激を軽減すること」を心掛けましょう。
そんなあなたには、「ミルク」、「クリーム」、「バーム」タイプがおすすめです。
逆に、避けた方が良いのが、「オイル」、「リキッド」タイプです。
Cが2つ以上・・・混合肌
混合肌の方のクレンジングの選び方は、基本的には、乾燥肌の方と同じです。
そんなあなたには、「バーム」、「クリーム」、「ジェル」タイプがおすすめです。
逆に、避けた方が良いのが、「オイル」、「リキッド」タイプです。
Dが2つ以上・・・敏感肌
敏感肌の方は、特に肌への刺激に気を使わなくてはいけません。
肌への刺激とは、「洗浄力の強過ぎる成分」や「肌への摩擦」です。
そのため、「全成分表示」をチェックするのはもちろん、クレンジングの際に肌をこすり過ぎないようにする(=指の滑りを良くするテクスチャーを選ぶ)必要があります。
そんなあなたには、「ミルク」、「クリーム」、「ジェル」タイプがおすすめです。
逆に、避けた方が良いのが、「オイル」、「リキッド」タイプです。
メイクの濃さ
パウダリーファンデーションかお粉だけという人は、ジェルタイプかミルクタイプで十分です。
アイメイクまでしっかりメイク派は、オイルタイプかクリームタイプがいいでしょう。
しかし、毎日使い続けるとお肌に負担が大きいので、ポイントメイク用のクレンジングとお顔全体用のクレンジングを使い分けることをオススメします。
プロが厳選!市販クレンジングランキング=プチプラ編=
価格:¥100
編集部評価:4.0 ★★★★☆
内容量:4g×7
「クレンジングなのにまるで美容液」「毛穴詰まり改善」を期待できる「ジェル」タイプのホットクレンジング。
90%以上も美容成分が配合されており、クレンジングによる肌への負担の軽減が期待できます。
価格:¥702
編集部評価:4.0 ★★★★☆
内容量:300g
「クレンジングとマッサージの両方に使える、洗い流し専用のクリームタイプ。」マッサージクリームとしても使用できる、「クリーム」タイプのクレンジング。
無香料、無着色、ノンアルコールなので、肌への刺激が抑えられていますが、配合されている洗浄力の高い界面活性剤で、しっかりオフすることができます。
価格:¥812
編集部評価:4.0 ★★★★☆
内容量:270g
「くすみのない透明肌へ」「クリーム」タイプのクレンジングで、「メイク落とし+マッサージ+スキンケア」の三役をこなします。
洗浄力がやや高めで、しっかりメイクはもちろん、古い角質を取り除くことができます。
保湿成分として、4種の韓植物エキスが配合されています。
価格:¥1,026
編集部評価:4.0 ★★★★☆
内容量:150mL
「なめらかミルクで、やさしくメイクオフ」「ミルク」タイプのクレンジング。
アレルギーを引き起こす可能性のある着色料・香料・防腐剤・品質安定剤、そして鉱物油・アルコールが無添加なので、敏感肌の方には特に嬉しいですね。
価格:¥500(キャンペーン)
編集部評価:4.0 ★★★★☆
内容量:60mL
「メイク・ザラつき・毛穴づまりも おみごと三段落ち」洗浄力の高い「オイル」タイプのクレンジングですが、石油系合成界面活性剤が配合されていないので、肌への負担を軽減できます。
また、防腐剤・香料・合成色素・紫外線吸収剤が無添加なのも、ファンケルらしい配慮です。
専門家がガチでおすすめするクレンジング3選!
価格:¥2,990(キャンペーン価格)
(通常:¥4,104)
編集部評価:5.0 ★★★★★
内容量:200g
返金保証:45日間全額返金保証
定期縛り:なし
「クレンジングなのにまるで美容液」「毛穴詰まり改善」を期待できる「ジェル」タイプのホットクレンジング。
90%以上も美容成分が配合されており、クレンジングによる肌への負担の軽減が期待できます。
価格:¥1,058(キャンペーン価格)
(通常:¥3,564)
編集部評価:5.0 ★★★★★
内容量:170g
返金保証:なし
定期縛り:なし
「目立って気になる”敏感肌の毛穴汚れに」「ジェル」タイプのホットクレンジング。
優しい洗浄力で「毛穴詰まり改善」に期待できます。
ベビースキンケアNo.1ブランド「ALOBABY」との共同開発で誕生した、敏感肌の方でも使いやすいジェルです。
価格:¥1,944(キャンペーン価格税込)
(通常:¥3,564)
編集部評価:4.0 ★★★★☆
内容量:90g
返金保証:あり
1つでクレンジング・洗顔・角質ケア・マッサージケア・トリートメントの5つの役割があります。
DUO独自のナノマトリクス構造を採用し、はだのすみずみまで汚れをしっかりと落とします。
肌の上でクルクル伸ばすことで、洗浄成分が汚れを落とし、美容成分はナノ化されているので角層まで届きます。セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸などを含む31種類の英人ケア成分が配合されているので年齢に応じたケアをすることができます。
ソフトスクラブにより古い角質を取り除き、ふっくらとしたやわらかな肌に導きます。
まとめ
市販のプチプラクレンジングでも十分優秀なものはあります。
しかし、上記のような優秀なプチプラクレンジングは少ないため、選ぶ際にはかなり注意が必要です。
クレンジングはお肌に最も負担をかけるため、一番力を入れて選んでいただきたいアイテムです。
少し余裕があるのなら、「ガチでおすすめするクレンジング3選」のクレンジングを選んだ方が、将来肌を綺麗に保つことができますね。
しかしながら、やはり日常的に使うクレンジングはスキンケアの中でとても重要なものなので、3,000〜4,000円程度の価格帯のものから、さらに成分をしっかりチェックしてから選びましょう。
お肌の基礎力を上げるためにも、クレンジングは信頼のできるよい商品を選んでくださいね。

辻 寿子
(JCLA)日本化粧品検定協会認定 日本化粧品検定1級
(JCLA)日本化粧品検定協会認定 日本化粧品検定2級
(JCNA)日本臨床栄養協会 サプリメントアドバイザー
昭和46年生まれ。47歳。福岡県出身。
短大卒業後、広告代理店で営業職を経てフリーライターとして独立。
時代とともにWebライティングの需要が増え、美容にまつわる資格を取得。
コスメ、スキンケア、ヘアケア、ダイエット、健康食品などについて多数執筆しており、正しい知識を共有したいと考えている。
20代までは自身もモデルや映画出演経験があり、現在はヴォーカルとしての顔も持つ。